今回からは実際の教習について書いていく。
まず学科。50分1コマで、第1段階で10コマ、第2段階で16コマある。出席して聞いていればよいだけで、それこそ誰にでもできることだ。現に、私も学科については第1段階の分はすべて終わってしまった。しかし、ここでしっかり勉強しないと試験のときに困るかもしれない。内容はそこまで退屈なものではなく、むしろいままで知らなかった身近な交通の知識を教えてもらえるので面白い。だが、私の自動車学校では結構当てられるのでそこが厄介である。
個人的に面白いと思ったのは、学科で使う教本が某巨大自動車資本のTOY○TAの発行であったことだ。派遣労働者を使い捨てにする大企業はプロレタリアートの敵である。T○YOTAはCMでもドラ○もんを使って運転免許の宣伝をしてくるが、自動車業界のリーディングカンパニーとしてよほど「若者のクルマ離れ」が心配なのだろう。クルマ離れも要するに若者があまり金銭的余裕がないことが原因である。CMを打ったりするカネがあるならまずは自分のところで働いている労働者の賃金を上げてみたらどうだろうか。
また、学科ではビデオを見ることがある。私の自動車学校では「テク○カAV」というシリーズを使っていた。内容は実際の公道でクルマを動かしながら様々なシチュエーションを再現するものだ(公道を貸しきって撮影したのだろうか)。映像には私の育った町である杉並区の道路で撮影したと思われるものも入っていて、自分の知っている風景が写ることもちらほらあり、非常に嬉しかった。故郷との意外な形での再開である。
学科については特筆することはこれくらいなので、以降は技能をメインに書いていこう。技能で使うクルマはマ○ダのアク○ラというクルマであった。コースは土地が狭いのであまり広くはないほうだと思う。
技能は非常に難しく、最初の1時限目から挫折してしまった。というかいままで知らなかったことが多すぎる。例えば、クルマの周りを歩くときは必ず右回り(右ハンドル車の場合、助手席→ボンネット→運転席→トランク→助手席)に歩くというきまりがあるらしい。安全確認上の理由だとか。あと、ドアを閉めるときは急にバタンと閉めてはいけなくて、一回閉まる手前で止めてから閉めるらしい。実家に帰ったときに家のクルマでこの閉め方を真似したら半ドアになってしまったがwでも、やはり急に閉めるのはよくないだろう。以前家のクルマで親がドアをバタンと閉めたら、その衝撃でリアウィンドウが粉々に割れ落ちたこともある。クルマは精密機械なのだなぁ…。
難しいことは山ほどあるが、特に問題になるのは半クラッチというMT独特の操作である。クラッチというのはエンジンと駆動輪を接続する装置で、これの操作は左足でクラッチペダルというのを踏んで行う(ATだと機械がやってくれる)。工学部だが機械系ではないのでこういう辺りにはあまり明るくない。当然エンジンと駆動輪がつながらないと動けないのだが、いきなりつなぐと負荷が多すぎてエンジンがストップする。これをうまくやるのが、エンジンと駆動輪を半分くらいつなぐ操作である半クラッチである。何が難しいかというと、このペダルはなぜか前と後ろに大きく遊びがとってあって、半クラッチを実現するにはごく狭い範囲にペダルをキープしなければならない。このペダルはバネで勝手に上がってくるので、ちょっとした拍子で一瞬でも力が緩むと即エンストである。難しさが伝わっただろうか?この操作がうまくいかなかったのが原因で1時限目からオーバー(やり直し、再履修)となってしまった。この操作はMTでは発進や徐行のときに必ず必要なのでこれが下手だと後々まで尾を引く。まぁ、要するに運動神経というか、左足の筋肉がないと難しいのだ。
そんな感じでいろいろと苦戦したが、本日でようやく学科、技能とも第一段階のカリキュラムはすべて完了した。技能のオーバーは計3つであった。土曜日に検定を受け、合格ならば仮免許交付で路上教習に移行する。とうとう池沼が野に放たれるときがくるのだ。さて、吉と出るか凶と出るか?乞うご期待!
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