2013年1月8日火曜日

酒田市松山にて眺海の森を現地指導

眺海の森からの眺め
冬休みの間には恋人と2回デートをした。1回目は12月下旬に宮城県仙台市で、2回目は1月上旬に山形県酒田市でデートをした。このうち前者のほうはデートとはいっても「SENDAI 光のページェント」を現地指導したほかは家でダラダラしていただけなので、Blogネタとしては後者のほうがよいだろう。今回は後者のデートについて書いていく。

眺海の森は酒田市の松山という地区にある自然公園で、宿泊施設や年間を通して楽しめる様々なレジャー施設がある。以前に酒田を紹介した際に酒田を港町だと紹介したが、眺海の森は海からは少し離れていて、見晴らしの大変よい丘陵地にある。というのも、眺海の森が立地する松山という地区はもともと松山町という独立した町で、2005年に平成の大合併で酒田市に組み入れられた地域だからだ。

松山という町は人口は少ないながら非常に由緒のある町だ。江戸時代にはこの地に松山藩という石高2万5千石の藩があり、200年以上に渡って存続した。もともと山形県の庄内地方には酒井氏が治める庄内藩という藩があったが、庄内藩初代藩主である酒井忠勝の三男忠恒が1647年に庄内藩領の一部を分与されて興したのが松山藩の始まりである。なお、「松山」の名前も、かつてこの地は「中山」と称されていたが、忠恒が「松山」と改めたのが始まりである。以後、松山藩は明治維新後の廃藩置県までの200年以上の間存続し、三代藩主忠休の時代には幕府から許されて松山城が築城された。つまり、松山は城下町であった。残念ながら明治維新後に城はほとんど破壊されてしまったが、大手門は破壊を免れ、現在まで松山町内にその勇姿を留めている。

夜のゲレンデ
さて、今回のデートの目玉はスキーであった。眺海の森には「松山スキー場」という施設があり、庄内の美しい大自然を味わいながらスキーができる。300mほどの長さのコースが3面あり、そこそこの傾斜だから退屈しないし、丘陵地なので積雪も十分で良好な雪質を楽しめる。人出が少ないのもよい。夜などはほとんどゲレンデを2人で貸切するような感じで非常に素晴らしかった。料金はリフト1日件2400円、スキーセットのレンタルが1日1000円(ウェアは持参のこと)であり、なかなかリーズナブルである(2013年1月現在)。私はスキーは上手ではないが、恋人と一緒にゲレンデで時間を過ごせてとても嬉しかった。

16万5千石の夜景?
宿は眺海の森の施設の一部である「眺海の森 さんさん」という施設を利用した。この宿からは美しい庄内平野と日本海を一望できる。特に大浴場でお湯に漬かりながら庄内平野の夜景を眺めるのは最高だった。デートの日は空が若干荒れ模様で、晴れたかと思えばすぐ吹雪きだすような天候であったが、夜はかなり遠くまで見晴らしがきき、酒田市の灯りや庄内空港の誘導灯まで眺めることができ、幻想的な雰囲気すらあった。眼下の庄内平野は「はえぬき」や「つや姫」などのブランド米を産し、かつては庄内藩14万石、松山藩2万5千石を支えた日本有数の稲作地帯である。さながら、「16万5千石の夜景」といったところか?


豪勢な夕食(その1)
豪勢な夕食(その2)
最後に、お腹も空いてきた辺りなのでさんさんの夕食の写真をのせよう。これは「最上」コースの料理だ。といっても、最上(さいじょう)のコースということではない(むしろいちばん安いコース)。最上と書いて「もがみ」と読む。庄内平野を流れる河川である最上川(もがみがわ)に由来しているのだろう。松山の地元の食材を活かした構成で、見た目も豪勢だが、もちろん味も大満足であった。肉の焼き物、寿司、天ぷらまで付いたメニューで値段はたったの1500円というから驚きだ。

ざっとまとめたが、振り返ってみても素晴らしい1泊2日であった。もしお近くにお住まいの読者がいたら、今度眺海の森に足を運んでみるのはどうだろうか?

***LINK***
眺海の森 酒田市: http://www.city.sakata.lg.jp/culture/sports/f0673pd0622104209.html
眺海の森 松山スキー場 SURF & SNOW: http://snow.gnavi.co.jp/guide/htm/r0734s.htm
眺海の森 さんさん: http://www.matsuyama33.com/

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